コロプラ、AI活用を「創作と体験の再設計」へ昇華
株式会社コロプラは、「コロプラAI構想2026」を発表し、AI活用の重心を「個人の業務効率化」から「組織の仕組み」と「お客様に届ける新たな感動体験の創作」の再設計へと移すフェーズに入ったことを明らかにしました。2026年6月時点で全社員の約98%がAIを活用しており、その高い浸透率を土台に、さらなる進化を目指しています。

人が主体、AIは創作の可能性を広げる手段
コロプラのAI戦略において、大前提は「創作の主体は常に人である」ことです。AIはあくまで新たな創作の可能性を切り開く手段として活用され、「何をつくるのか」「何を面白いとみなすのか」といった価値判断や品質基準、最終的な責任は常に人が担うと明確にされています。AI活用は「人の仕事を奪うかどうか」ではなく、「人が本来注力すべき領域へ重心を移すための再配分」と捉えられています。
AIに関する詳細な方針は「AIポリシー」で確認できます。
「【コロプラ式】仕事の再設計マップ」で広がる可能性
「コロプラAI構想2026」では、AI活用を前提とした仕事の再設計を「6つの領域」と「3つの活用レベル」からなる「【コロプラ式】仕事の再設計マップ」として整理しています。

6つの再設計領域
個人支援: 日々の仕事の質と速度を向上。思考の壁打ちや定型作業の自動化、自分専用ツールの自作まで。
チーム接続: 認識のずれや説明コストを削減。議事録作成や案件の引き継ぎ、意思決定にAIを活用。
文脈資産化: 組織知を強化。会議記録や文書、判断経緯を後から検索可能な形で残す。
創作支援: クリエイターがこだわりたい表現に時間を注げるようにする。企画のたたき台や演出案の試作、素材整理、過去制作物の横断検索など。
業務実行: 仕事を前に進める役割までAIが担う。申請、調整、レポート、オペレーション補助など。
体験還元: 各取り組みで得た知見と基盤を、お客様の感動や熱狂を生み出す体験へと還元する。
特に「創作支援」や「体験還元」は、私たちファンが体験するゲームコンテンツに直結する部分であり、AIがクリエイターの創造力をさらに解き放ち、これまでになかったような斬新なゲームプレイやストーリー、キャラクター表現が生まれる可能性を秘めていると期待できます。
3つのAI活用レベル
6つの領域の再設計は、以下の3つの活用レベルで支えられています。
「個人」レベル: 全社員が使う生成AIに加え、エンジニア向けのコーディングAIやバックオフィス向けのエージェント型AIを導入。独自ツール「サマリスBOT」で個人の活動を整理し、チーム内での連携もスムーズに。
「部署」レベル: スマホゲーム開発特化のタスク管理ツール「SHEOL」が、会議内容から決定事項やネクストアクションを自動抽出し、作業全体の優先順位づけを支援。
「全社」レベル: 社内固有の文脈に接続するAIエージェント「William」が、社内制度やプロジェクト経緯の検索、会議室予約などを担い、組織知として積み重ねられた情報が個人の活動にも還元される仕組み。
これらの多層的なAI基盤が、ゲーム開発のあらゆる側面を強化し、よりハイクオリティで魅力的なコンテンツ創出へと繋がっていくことでしょう。
仕事の入口が「人」から「AI」へ――「アンラーニング」で新しい価値創造
業務の前提が「まず知っている人に聞きに行く」ことから、「まずAIを入口にする」というシンプルな流れに変わりつつあります。これにより、思考のストレスなく必要な情報へ到達し、人が「問いの設定」や「創作の方向づけ」に集中できるようになります。これは、過去に合理的だった仕事の前提をAI時代に即して学び直す「アンラーニング」として、全社で推進されています。

すべては「お客様への体験還元」のために
AI活用はそれ自体が目的ではなく、最終的な目的は「お客様への体験還元」です。コロプラは、AIを活用した生成ゲーム『神魔狩りのツクヨミ』で、プレイヤーの行動に応じてAIがオリジナルのカードイラストをリアルタイムで生成する仕組みを実装し、AIが生み出すゲーム体験にお客様が価値を感じることを確認しました。この知見を活かし、AIならではの体験づくりを検討しています。
AIを前提とした仕事と創作の再設計によって生まれたリソース(余白)を、人にしかできない”新たな感動”を生み出すことに注ぎ込む。そして、「”Entertainment in Real Life” エンターテインメントで日常をより楽しく、より素晴らしく」というコロプラのミッション実現へと繋げていく。この構想が、きっと未来のゲーム体験を、そして私たちの推し活をさらに豊かにしてくれることでしょう。
上席執行役員 CIOの菅井健太氏も「AIの導入度を誇るためのものではありません。作業をAIに委ね、そこで生まれた時間と思考の余白を次の面白さの種として育てるところまでが、私たちの仕事だと捉えています」とコメントしており、人の創造性を最大限に引き出すAIの活用に強い意欲を示しています。
コロプラは今後も、最先端のテクノロジーとエンターテインメントの力を掛け合わせ、より良い日常を創出する企業として挑戦を続けていくとのことです。
コロプラの最新情報は以下のリンクで確認できます。

コメントを書く